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30歳前後世代の仕事の『カベ』は、圧力再生課題
内藤琢 29 京都 路上人 07/06/22 PM05
今の30歳前後の世代では、活力に大きな差が生まれだしている。「仕事が楽しい」と何度も言う人間と、「もう辞めようかと思っている」と落ち込んでいる人間と。
この大きな差は、30歳前後世代が直面する「後輩の指導」にあるようだ。実際、活力が衰弱している人間の大きな悩みは「後輩にどう指導したらいいのか、分からない」「後輩を指導すると言う立場に立ちたくない」。それは(チームで仕事をしているので)「成果が上がらない」という形で、顕在化する場合もある。

この30歳前後世代とは、「仲間第一」「仲間絶対」という強い仲間圧力を受けて育った初めての世代であり、この価値観を持った世代が後輩指導することは、社会上初めてとも言える。この仲間圧力世代が指導する方法というのは、どこからも示されていない。巷で売られている本を呼んでも、それは旧世代の(序列に基づく圧力の掛け方という)方法論であり、仲間圧力世代からは具体的な方法論としては認識されない。
それは、彼らが心底欲しているものが、(自分たち自身が受けてきた)仲間圧力と直結する「後輩への圧力」の掛け方だからだ。
30歳前後世代やこの世代を抱える企業は、(活力再生に繋がる)圧力再生を課題として取り組み始めている。
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