154512 ・社会統合 
右vs左ではなく、国益派vs反国益派
ギニュー特戦隊 46♂ 07/06/16 PM04
 戦後から冷戦時まで、日本の政界は、保守(右)とリベラル(中道)、革新(左)というイデオロギーで仕分けされてきた。ハト派とタカ派という分け方もあり、民族派(右翼)や過激派(極左)も、その中に加えられるだろう。
 つまり、日本人は、イデオロギーで、政治を眺めてきた。


『きまぐれな日々』http://caprice.blog63.fc2.com/というブログの「こういう時にこそ、憲法をきっちり論じたい」http://caprice.blog63.fc2.com/blog-date-20070610.html というエントリーに次のような記事がある。

>加藤紘一は先日、TBSテレビ「時事放談」で、右翼雑誌(「諸君!」や「正論」などを指すと思われる)の読者数が減っている、親米右派と反米右派に分かれてきていると指摘していたが、小林は典型的な「反米右翼」であり、安倍内閣の発足前には、安倍に期待していたフシもあるが、政権発足後の早い段階で安倍を見限り、現在では引用文中にもあるように、「安倍政権下での改憲」への反対を表明している。

>他に、慶応大学教授の小林節なども、「安倍政権下での改憲」に反対しているが、興味深いのは同じ「小林」でも、Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E7%AF%80)の記述でも指摘されているように、小林節はリバタリアンとされており、安倍の復古主義的な方向性を持ち、かつ対米隷属的な「改憲」に反対しているということだ。つまり安倍(自民党)の「改憲」案は、民族主義的右翼(小林よしのり)にも、本来的な意味でのリバタリアン(小林節)にも反対されるような代物なのである。支持しているのは産経文化人(とネット右翼)、それに自民党・公明党や一部民主党議員だけと言っても過言ではない。

〜引用ここまで


 最近は、この記事だけでなく、今まで右翼(右派)・左翼(左派)と言われる人達の意見が結果的一致するのを良く見かける。
 大抵は反安倍(小泉)、反マスコミという点で一致していることが多い。

 その中には、自らが権力を握らんとして反体制を訴えている昔ながらの人種も多くいると思われるが、ブログ等から推測するに普通の人達をも巻き込んだ対立構造が表れてきているように見える。

 この反安倍・反マスコミの対立構造は、本当にこの国は大丈夫なのか?という右・左を飛び越えた不全感から来る、国益派vs反国益派の顕在化だと思われる。
 政治家・マスコミの自分たちの利益優先(結果的にアメリカ追従の反国益派となる)があまりにも露骨に見えてきたからであろう。

 しかし、右・左とイデオロギーに捕らわれていると、ほとんど同じ事を言っているのに議論が平行線、悪くすれば対立していく。

 従って今必要なのは、従来の右・左といったイデオロギーを捨てて、国益派・反国益派というカテゴライズと国益派結集の場を作る事ではないだろうか。
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