18422 | ・社会統合 ・幼・少・青・壮・老 ・仕事・起業・共同体 ・認識論 ・市場時代 | ||||||
前夜の意識状況1 答えがないので、課題捨象 | |||||||
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経済破局にせよ、精神破壊にせよ、環境破壊にせよ、それらの危機は全て観念によって把握された危機であって、(現段階では未だ)本能を直撃する様な危機ではない。 同様に統合不全も、つきつめれば答えが見つからないという観念統合の不全である。また、社会統合を担うのも観念であり、生存圧力を脱した現代の社会統合とは、観念統合に他ならない。 つまり、生存圧力を脱した現代においては、危機意識も統合不全も社会統合も、全ては観念機能に委ねられており、全てのカギは観念内容が握っている。 もちろん、共認不全も統合不全も間違いなく実在する。しかし、それらの課題に応えるべき観念機能が、大学とメディアによる共認支配=観念支配によって機能不全に陥り、全く答えを出せないとしたら、不全⇒解脱回路が危機と課題を捨象して解脱収束するのは必然である。 そして、危機と課題を捨象すれば、適応本能が充足や安定や調和に収束するのも必然である。その結果、ますます不全が増大し、しかも不全が増大すればするほどますます安定・調和・統合を求めて、形骸化した支配観念に表層収束することになる。 こうして人類は、出口のない(滅亡を待つしかない)袋小路に閉じ込められて終った。 注:不全⇒解脱回路および共認機能・観念機能については『実現論』第一部・前史の 「二:サル時代の同類闘争と共認機能」(jgr:010400) および 「へ:人類・極限時代の観念機能」(jgr:010600) を参照して下さい。 |
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