19059 ・社会統合 ・仕事・起業・共同体 ・認識論 ・進化論 
思考次元1 潜在思念の実践思考
四方勢至 老年 京都 編集 01/12/21 AM03
人々が観念思考を敬遠する様になったのは、知識人によって与えられた構造観念が無効or誤りであることを、人々が(’70年以降)嗅ぎ取ってきたからである。他方、本源充足の可能性が開かれた事によって、代償物にすぎない感応観念は無用の物となって捨て去られた。
しかし、既成観念が生命力を失い、無用の物となれば、ただ捨てれば良いのであって、それらは観念思考を敬遠する理由にはならない。
とりわけ、構造観念は現代の危機を突破する上で不可欠なのであって、既成の構造観念が無効or誤りなら、新しい構造観念を考え出せば良い。

いったい、現代人はなぜ新しい観念を作り出せないのか?
ここで、現代人の思考次元を三段階で押さえておこう。

思考次元1 潜在思念の実践思考

これは、原始人以来の(動物にも備わっている)本源的な思考様式で、主に、感応(本能⇒共認)回路をもって現実を対象化し、答え=可能性を模索する。
生命体の認識機能には、食欲や性欲etcの欠乏を感じる内識機能と、それを充たす為の視聴覚をはじめとする外識機能がある。答えとは、課題の実現経路であり、実現経路とはこの内部意識と外部認識がイコールで結ばれた回路である。
答えを発見すると同時に全主体(=感応回路)はそこ(=実現経路)に可能性収束するが、それはある開かれた(=答えを見出した)欠乏意識とある開かれた対象認識がイコールで結ばれて共に強化される過程=その実現経路が強化される過程=その様な主体(実現回路)が強化・形成される過程である。
従って、欠乏意識(内的認識機能)と状況認識(外的認識機能)を結ぶ実現回路こそ主体の中核(先端主体)であり、この実現回路こそ思考の先端中枢である。

注:人類の場合、当然、観念回路も使われているが、健全な実践思考では、主に状況認識を整序する為に観念が使われている。つまり、潜在思念(その先端の実現回路)によって整序された実践的な構造観念である。
逆に感応観念は、(次の2で明らかにするが)欠乏意識・課題意識をも状況認識をも共に歪曲し、極めて不健全な思考回路を形成する。

注:近代思想が言う所の主観・客観という概念は、内部意識と外部認識を未分化に混合させた概念であり(主観も外識を使うし、客観も内識を含む)、全く意味を成していない。
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