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人力検索サイト「はてな?」
小西康雄 40 大阪 企画 04/11/03 PM09
質問者が質問をすると、他の誰かが回答者となって答えや答の載っているホームページを調べて教えてくれる「はてな?」というサイトがあります。
質問と回答はポイント制になっていて、質問者は質問ごとに支払っても良いと思うポイントを設定(60ポイント〜)して答えを募ります。回答に資格はなく、誰もが回答者となることができます。質問者は回答を読んだ後で、それぞれに評価・感想を返信するとともに、回答期限後に設定しておいたポイントを割り振って、各回答に対する評価に応じてポイントを贈ります。ポイントは一定まとまってくると、1ポイント=1円で換金できるようになっています。

2001年7月に運用開始後、2004年の9月での総ユーザーは14万7800人。9月の月間ページビューは1億6400万に達したそうです。
また、これと同様のサイトに、Ok webコミュニティ、NEVER 知識plusがある他、最近はGooやYahoo等も同様のサービスを提供しているようです。

●人気の理由は?
「答えが欲しい!」という質問者の数にはもちろんのこと、それ以上の人達から回答が寄せられることに驚きます。わずか数十円程度のお金を目的に回答者が集まっているとは考えにくく、やはり質問者に応えたい!と感じる人が増えているということでしょう。だから、各質問毎に質問者がどの回答までを読んでいるかが確認できたり、回答による獲得ポイントの上位者が公表される等の機能も、回答者をやる気にさせるのに関係しているようです。

また、利用データからもわかりますが、質問者と回答者以外にも沢山の人々が、どんな質問、答えが寄せられているかを閲覧しています。確かに面白いものもあり、そのための検索機能や、質問者が見なかった回答を、ポイントを払えば質問者に代わって見ることができるという制度もあります。
また、このサイトを使えば簡単にアンケートを取ることができますので、専用のコーナーが作られており、聞く方も聞かれる方も積極的に参加している様です。

このほか、現在は十分活用されているとはいえませんが、併設されている掲示板があります。質問単位でトピを立てるようになっているので、質問者と回答者、他の参加者がさらに突っ込んだ議論をする場として用意されて「ます。

●「はてな?」の限界
幾ら知りたい問題でも、難しいと誰も答えられずに放置され、最後には質問者がキャンセルするしかなくなります。
サイトのヘルプにも答え易い形で質問するようにとのアドバイスがありますが、結局は質問する側もなんとなく答えが出そうにない問題は質問しなかったり、答えが出そうな形でしか質問しなくなってしまうところが問題、というか限界です。

例えば、不登校や引きこもりの問題があったとしても、それらの研究成果や、フリースクール、NPOなどを質問するにとどまり、その原因や解決方法を直接質問することなどありません。

分野横断的な回答者の評価形成や、既存サイトの評価・ネットワークを通じた良質かつ効率的なデータベースの構築などに可能性を感じますが、今後の発展における決定的な問題は、やはり答えが無いという点につきるようです。
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