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加藤俊治
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 ダーチャに感じる可能性?

>農場労働者の自宅に付属する菜園や、都市住民が郊外に所有する菜園(ダーチャ)は、面積から言えば、全農地の四-五%と微々たるものですが、菜園実践者は非常に多く、また驚くほど高い生産性です。
>これら菜園では家族が一年間に食べる野菜のほとんどをつくるという本格的なものです。必然的に総生産量は莫大なものになります。野菜については、農業生産の中で今や菜園が中心的役割を担っていると言えます。例えば、一九九五年の場合、全ロシアにおけるジャガイモの総生産量は、約四千万トンでした。その内、菜園での生産量が、なんと三千六百万トンあったのです。また、その他の野菜全体では、総生産量が約一千万トンで、内、菜園からが八百万トンにのぼります。
>すなわち、穀物、肉、牛乳などは別として、野菜の主要供給源は、菜園なのです。
>この内、農場労働者の副業的菜園からの生産物は市場にも出ますが、都市住民の菜園は、ほとんど自家消費用です。そして都市住民の九割が菜園実践者と見られています。 ロシアの都市はどこも大抵、車で三〇-六〇分も走れば、郊外の菜園に行くことができます。国家や企業の理解と支援があるから可能なのですが、菜園を持ちたい人は持つことができ、週末はその菜園に自分で建てた小屋(ダーチャ)で過ごします。
>サハリンにおいても、菜園は活発です。菜園全体の面積は、二万八千haです。また、菜園実践者数は、農場労働者が、一八万六千人、都市住民が、三八万人です。その都市住民のダーチャの数は七月現在で八万二千七百五十四となっています。
 私たちは以下の菜園を訪問しました。
 (1)旧ソフホーズ、トロイツキー農場長エルフルト氏の自宅の菜園
 (2)サハリン州農業局個人農家育成課課長ルーギン氏の自宅の菜園
 (3)機関車車輛修理工場の労働者のダーチャ
>菜園の広さは、大体一〇から三〇アールぐらい。所狭しと野菜やハーブが植わっていて、どこも管理は完璧で雑草はほとんどありませんでした。もちろん除草剤は使わず手で取っています。近くの大農場で出る家畜の糞を堆厩肥としています。家族が夏に食べる野菜は十分で、冬に備えては、キュウリ、トマト、キャベツの塩漬けビン詰めをつくるそうです。
>ユジノサハリンスク市民の九五%はダーチャを所有しているとのデータもあります。現在は市場や商店には食品が溢れていますが、手持ちの現金が少ないことや、味や安全性を求めてできるだけ自分でつくる、という話を聞きました。しかし、何よりも彼らは菜園仕事が好きなのです。金曜日の夕方になると、いそいそとダーチャに向かい、そこでの彼らは実に生き生きしています。
>農村に住む農場長も、農場にいる時より、自分の家庭菜園を披露している時の方が、目が輝いていて説明に力が入っていました。そして野菜たちの出来栄えにも明らかな差があり、その様子は何だかとても愉快でした。


ソ連邦が崩壊し、ロシア等が資本主義の市場経済に移行する中で、非常な混乱を伴う可能性があったにも関わらず、さほど大きな経済的困難がなかったのは、上記に掲げたダーチャ(家庭菜園)があったからと言われています。現在も野菜とジャガイモのほぼ80%は、このダーチャによって賄われています。

かなり前からこのダーチャが気になっていました。

可能性を感じるのは、大半が仕事と菜園(農家ではない)を両立させ、課題があり、高齢者も役割がなくならない。又、生存基盤である食料は自らが確保することによって、サラリーマンのような根無し草にならない、というところ。

日本にそのまま取り入れることは難しいかもしれませんが、何か新たな道を提示しているような気がして、参考になるかと思い投稿しました。
 
9/7 10:38 │ コメント(0) │ トラックバック(0)
 

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